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女性内科

女性内科とは

女性内科とは女性は、男性にはない月経があり、妊娠・出産を迎える人もいます。
女性内科では、初経や月経困難症などの月経にかかわるできごと・問題、妊娠や出産、更年期に伴う女性ホルモンの変化によって起こるさまざまな症状に対する治療・内科的管理を行っていきます。女性がより安心して、自分らしさを守りながら健康に暮らすための診療科です。
一般的な内科診療はもちろん、「どこに相談したらいいのか分からない」といった時も、ぜひ当院の女性内科をご利用ください。

女性内科で対応する症状

女性内科で対応する症状

  • 発熱、微熱が続く
  • 鼻水、鼻づまり、くしゃみ
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 慢性疲労
  • ほてり、ホットフラッシュ
  • 多汗、肌の乾燥
  • 冷え性、貧血
  • 腹痛、月経痛
  • 無月経
  • 頻尿、多尿、尿漏れ
  • 排尿時痛
  • デリケートゾーンのかゆみ、赤み
  • 肛門の痛み、出血、できもの
  • 便秘、下痢、血便
  • 乳房や女性器の症状
  • イライラ、不安感
  • うつ症状
  • 産後の心身の不調
  • 女性特有の生活習慣病

女性ホルモンが、女性の健康に大きく関与しています

女性の健康と大きくかかわる女性ホルモンに、エストロゲンがあります。
エストロゲンの分泌量は、その女性のライフステージによって増減し、健康の維持に貢献する一方で、さまざまな症状・疾患のリスクともなります。
各ライフステージにおけるエストロゲンの状態、それによって引き起こされる身体・体調の変化を把握しておくことが、予防や適切な受診につながります。

女性の4つのライフステージ

①思春期

10~18歳くらいを指します。
第二次性徴に伴い、エストロゲンの分泌量が急激に高まります。

②性成熟期

18~45歳くらいを指します。
エストロゲンの分泌量は20代前半でピークを迎えます。ただその後は安定しながらも少しずつ減少し、40歳くらいから減少量が大きくなります。

③更年期

45~55歳くらいを指します。
エストロゲン分泌量が大きく減少します。特に閉経を境に、その度合いが急激になります。

④老年期

55歳以降を指します。
エストロゲンの分泌量が非常に乏しくなります。

思春期:エストロゲンの
分泌量が急激に高まる時期

初経(初めての月経)を迎えた後、子宮・卵巣を成熟させるためにエストロゲンの分泌量が急増します。
この時期に起こりやすいトラブルには、以下のようなものが挙げられます。

トラブル01:月経不順

月経は通常、25~38日の周期で訪れます。月経周期がこれよりも長くなる・短くなることを、月経不順と言います。妊娠していないのに3カ月以上月経がない無月経も、ここに含まれます。
不正出血、貧血などの症状を伴うことがあります。

トラブル02:月経困難症

月経痛に代表される、月経に伴うさまざまな症状を指します。しばしば、腰痛、頭痛、吐き気、下痢といった症状が見られます。症状が強く学校に行けない、起き上がるのも辛いというケースもあります。

トラブル03:月経前症候群(PMS)

月経の前に現れる下腹部痛、乳房痛、動悸、吐き気、イライラ、不安感、不眠、無気力、肌荒れなどの心身の症状によって、日常生活に支障をきたしている状態です。月経の開始とともに速やかに解消されるという特徴があります。

性成熟期:エストロゲンの分泌量が高く安定している時期

エストロゲンの分泌量はおおよそ20代前半でピークに達し、その後は緩やかに低下します。40歳くらいからは、その減少幅が大きくなります。

トラブル01:月経困難症

月経痛、腰痛、頭痛、吐き気、下痢といった症状を伴う頻度が高くなります。現代の女性は昔と比べて妊娠・出産回数が少なく、月経と付き合う期間が長くなるため、それだけ月経困難症が起こりやすいと言われています。

トラブル02:子宮疾患

この時期は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症といった子宮の病気になりやすい時期です。

トラブル03:不妊症

多くの方が、この時期に妊娠を考えたり、妊活をしたりします。そのため、性成熟期は、不妊症が表面化しやすい時期と言えます。
また、先述の子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどの疾患も、不妊症の原因となることがあります。

更年期:エストロゲンの
分泌量が急激に低下する時期

40歳くらいから大きく分泌量が減少するエストロゲンですが、さらに閉経を境に急激に減少します。
自律神経のバランスが乱れ、更年期障害が起こりやすい時期です。

トラブル01:更年期障害

ほてり、ホットフラッシュ、冷え、肩こり・腰痛、慢性疲労感、めまい、気分の落ち込み、イライラ、多汗・皮膚の乾燥、動悸など、さまざまな心身の症状に見舞われます。

トラブル02:生活習慣病

コレステロールのバランスを保つ、血管を拡張するといった作用を持つエストロゲンの量が減少することで、脂質異常症・高血圧・糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まります。

トラブル03:骨粗しょう症(予防)

エストロゲンの減少によって、骨密度が低下し、骨粗しょう症のリスクが高まります。
骨密度検査を受ける、生活習慣病を改善するなどして、骨粗しょう症を予防しましょう。

老年期:エストロゲンの
分泌量が非常に乏しい時期

更年期を過ぎると、エストロゲンの量が少ない状態に慣れ、体調は安定しやすくなります。
ただ、年齢を重ねるほどリスクが高くなる病気も多く、引き続き注意が必要です。

トラブル01:生活習慣病

脂質異常症・高血圧・糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなります。定期的に健康診断や人間ドックを受け、生活習慣病の早期発見・早期治療に努めましょう。

トラブル02:膣炎

エストロゲンの分泌量が減少することで、膣が萎縮し炎症・出血が起こりやすくなります。

トラブル03:骨粗しょう症(治療)

年齢を重ねてからの骨折は、寝たきりの原因となることが少なくありません。骨粗しょう症の方はしっかりと治療を受けましょう。

女性は更年期の時期から
生活習慣病が増える!?

女性は更年期の時期から生活習慣病が増える!?エストロゲンの分泌量が急激に低下する更年期は、更年期障害だけでなく、生活習慣病にもなりやすい時期と言えます。
すでに何らかの症状が現れている場合はもちろんですが、以下に該当する場合には、たとえ無症状であっても一度当院にご相談ください。

こんな方はいませんか?

  • 健康診断でコレステロール・中性脂肪、血圧、血糖値などの異常を指摘された
  • 妊娠糖尿病と言われたが、出産後は放置している
  • 親が糖尿病などの生活習慣病である

生活習慣病とは

食事、運動、睡眠、飲酒、喫煙といった生活習慣を主な原因として発症する病気です。
以下でご紹介する生活習慣病はすべて初期症状に乏しいため、症状に気づいてから受診した場合には、ある程度進行しているおそれが高くなります。
健康診断で異常を指摘されたら、要再検査・要精密検査・要治療といった判定に必ず従うようにしてください。

糖尿病

インスリンの分泌量の減少、インスリンの効きの低下によって、慢性的に血糖値が高くなる病気です。
動脈硬化の進行により、心筋梗塞や脳卒中、神経障害・網膜症・腎症といった命・QOLに大きくかかわる疾患のリスクが高まります。
妊娠時に「妊娠糖尿病」と診断された方は、その後2型糖尿病を発症するリスクが高くなります。

高血圧症

血圧が高くなり、動脈硬化を進行させる病気です。70歳以上の約7割が高血圧と言われています。また進行してからも、ほとんど自覚症状はありません。
心筋梗塞、脳卒中、腎臓障害などのリスクが高まります。

脂質異常症

血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が多すぎる、またはHDLコレステロールが少なすぎる状態です。
動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。

メタボリックシンドローム

内臓脂肪型肥満に加え、高血糖・高血圧・脂質代謝異常のうち2つ以上に当てはまる状態を指します。
生活習慣病の合併、および心筋梗塞や脳卒中の合併リスクが高くなります。

高尿酸血症(痛風)

血液中の尿酸が増えすぎた状態を「高尿酸血症」、高尿酸血症を放置して起こる発作を「痛風」と言います。
高尿酸血症になっただけでは無症状ですが、痛風では足の関節などで強い痛み・腫れを伴います。

当院では女性に特化した診療を実施しています

当院では女性に特化した診療を実施しています東京セントセルクリニックでは、女性特有の月経・更年期に伴う症状・疾患にフォーカスした診療を行っています。
特に更年期以降は、生活習慣病のリスクも高くなります。性別に関係なく起こる疾患だけでなく、ライフステージに応じて女性に起こり得る疾患の可能性を考えながら、丁寧な診察、適切な検査の選択を行い、お一人おひとりに合った治療を提案いたします。どうぞ安心してご相談ください。